必ずやっている練習について

アドリブの練習で必ずウォームアップでやっている事

基礎的なツールを流暢に使える様にしておく

アドリブをする上で最初に気になるのはどのスケールが使えるかどうかですよね。
リズムのアプローチも勿論重要ですが、何の音が出せるのか分からないと、そもそも音が出せないですからね(笑)

さて、スケールの勉強をする上で重要なのは何でしょうか。
よく、皆さんは色々なスケールをひたすら覚えて使おうとしてしまいますよね。
それがどのキーでも流暢に使えれば良いのですが、本当に苦手なキーはないでしょうか?
恐らく苦手なキーがある方が多いと思います。

私は練習時間が取れていなくても、毎日確認しているスケールがあります。
それは、「メジャー・ナチュラルマイナー・ハーモニックマイナー・メロディックマイナー」スケールの12キーです。

ぼーっとしていてもスラスラ出来る様にしています。
”どのキーでも、どこから始まっても、上に動いても下に動いても、何をしても” 平気な様にしています。
逆に言えば、「オルタードスケール」「HP5スケール」「ロクリアンスケール」「ドリアンスケール」などなど・・そちらは日課という程練習したりはしません。
勿論、そちらに意識を移して練習したりもしますけどね。

ダイアトニックコードを活用する

ダイアトニックコードという考え方があります。
例えば、ドレミファソラシド(Cメジャースケール)というスケールがあった時に、それぞれの音から3度ずつ音を積んでいくと、色々なコードが抽出出来るという考え方ですね。
それを元に作曲がされたり、作曲された曲のアナライズに活用したり、アドリブする時のスケール選びの判断材料にもなる便利な考え方ですね。

この考え方を使う事で、「メジャー・ナチュラルマイナー・ハーモニックマイナー・メロディックマイナー」のスケールから、色々なコードやスケールを抽出する事が出来ます。
実際、皆さんが購入されたりするアドリブの教則本なんかにも、「オルタードスケールは半音上のメロディックマイナーと同じ構成音です」といった書かれ方がされたりしていると思います。

オルタードスケールをその発想から12キー分頑張って覚えるのも必ず役に立つとは思うのですが、それをするまでにものすごい疲れてしまうと思うんです。
覚えなくてはいけないスケールはものすごい沢山ありますからね。
プロは大抵のスケールは12キーで把握しているものですが、中級者くらいまでの方にはかなりしんどいですし、モチベーションの維持も大変です。

先ほどの前提だと、オルタードスケールはメロディックマイナーから発想出来る訳ですよね?
そして、メロディックマイナーからは、よく使うスケールとしてリディアンドミナントスケールも派生してきます。
オルタードだけを練習するよりも圧倒的にお得ですよね。
あとは個人的な感想ですが、オルタードを覚えるよりは、メロディックマイナーを覚える方が気楽に覚えられます。
メジャースケールの3度を半音下げただけのスケールですからね。

普段から無意識に演奏出来るぐらい、これらの派生元になるスケールを練習していると、そこから色々な理論を勉強する時にハードルが恐ろしく下がります。
理論は覚えて終わりではなくて、流暢に実践出来て初めて意味があります。

基礎的なスケールからどれだけのスケールが派生されてくるか

レッスン内では実際に譜面を見せながらお話する事が多いですが、「メジャー・ナチュラルマイナー・ハーモニックマイナー・メロディックマイナー」からどんなコード・スケールが派生するか是非確認してみて下さい。
ジャズやポップスでアドリブを取りたい人が必要としている、ほとんどのスケールがここに詰まっている事に気付くと思います。

アドリブの理論の沼にはまって訳がわからなくなる前に、まずは基礎的なスケールを12キーで余裕で演奏出来る様になって下さい。
多い様に見えて、4種類です。
なんならメジャーとナチュラルマイナーは始まる場所が違うだけのスケールです。
つまり、4種類を12キー=48のスケールです。
最初は大変でも慣れたらそんなに時間はかからないですよ。

理論を勉強した時に、その理論が即戦力で使える知識になります。
「あいうえお」を覚えるぐらいのつもりで、「50音」ならぬ「48スケール」頑張ってみて下さい!
ちなみに、アドリブに使うメロディックマイナーは上昇も下降も同じ音使いでOKです。

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