EWIに最適化されたソフト音源 その①〜EVI-NER〜

EWI用音源について検証したい!

やろうと思ったきっかけ

先日、ウィンドシンセ関連の為になる情報を沢山発信されている「Windsynth workbook」さんの記事を読んだんです。
それがこちら。

ウインドシンセサイザー、最近はEWIシリーズやAerophoneシリーズの音源内蔵のものでまずは始めることが多いと思います。
というか音源内蔵してないのはEWI-USBとNuRAD/NuEVIだけですものね。
で、始めてみて「ウインドシンセおもしろいっ!」て状態まで行くと、内蔵だけでなく外部音源も使ってみたい・・・となりましてこれが沼の始まりと。
私自身はそんなにたくさん音源いじったり買ったりしているわけではありませんが、触ったものに関してはメモできますし他の方が使っている情報のメモを集めたりすればそれなりに役に立つかなと思ったので記事にしてみます。
まずはソフト音源でウインドシンセ向けに開発されたものについて。いまのところこの5つしか無いと思います。他にあったら教えてください。

Windsynth workbookさんの該当記事より抜粋



公式の音源のARIAとかは当然知っているとして、全然知らない音源が何個かあってすごく試してみたくなってしまいました。
という事でフリーのお試しとかもすっ飛ばして、速攻で課金して試してみました(笑)
今回はその第一弾です!

EWIが普通の音源をそのままは吹けない理由は、ブレスコントロールにあります。(他にもあるけど)
ウィンドシンセは「電子楽器なのに、生楽器みたいな吹き心地を実現している楽器」なので、息を吹き込んだ時に生楽器の様な音色の変化をする事が求められます。
人間の声も小さく出す時と大きく出す時で、声色変わりますしね。
単純にテレビのボリューム上げた時みたいな、音量の大小じゃダメな訳です。
味気のない感じになってしまいますからね。

ウィンドシンセ独特の音が存在するのはここに秘密がある訳ですね。
ざっくりいうと、今回紹介するのはその点が「ウィンドシンセに最適化されている音源」って事ですね。
既存のシンセも設定すれば同様の事は実現出来たりしますが、今回紹介する音源は難しい事をせずに気楽に導入出来る音源という事ですね。
EWIの内臓音源で満足出来ていない人は参考にしてみて下さいね。

音色を作り込めばもっと色々な音が作れますが、とりあえずプリセットを使った感想を書いていこうと思います。
プリセットにある程度音源製作者の意図したサウンドが入っていると思いますしね。
単純に音色作るの結構大変っていうのが一番大きい理由ですが(笑)
エフェクトとかはちょっと弄ったりしてます。

EVI-NER

さて、今回はこの子です。
Davidson Audio & Multimediaとうメーカーの音源ですね。
価格は15ドル、安い方ではないでしょうか。
DEMO版があるので無料で試せます。
自分は購入した後、逆にDEMO版を後で試したのですが、機能は全部使えて定期的に「ざーーーー!!」という砂嵐のノイズが入る様になっています。
無料で無理やりライブで使うぜ!って思っても、砂嵐に台無しにされるのでお気を付けを。
シンセの画面はこんな感じ

これは結構かっこいい気はする!

実際に購入して試してみた

STEP
購入からインストールまで

これは簡単でした。
海外サイトで買物するのが怖い人はPayPalの決済にすると良いかもしれませんね。(PayPalも安心なのかは分からないけど)
何はともあれ、サクサクっと決済が終わってダウンロードページが出てきて製品はゲット出来ました。

ダウンロードしたファイルを解凍すると MAC用とWindows用のインストーラーが入っています。
これも結構簡単にインストールは終わりました。

この製品は単体では起動しないので(多分)、DAWと呼ばれるソフトに突っ込んで起動しないといけません。
DAWが何か分からない人はググって少しずつ勉強してみましょう。

インストーラーのお陰で楽ちんにDAWには認識されました。
基本的に難しい事もなくスムーズですね。

STEP
音が出ない・・アクティベーションが必要です

インストールしたんですが、どう足掻いても音が出ません。
設定がおかしいのかと思い、慌ててDEMO版を吹いてみると簡単に音が出ました。
有料版だけ音が出せないという事は、購入した証明(アクティベーション)が出来てないんだ!と気付きました。
ちなみにアクティベート出来ていないと、右上がこんな表示になります。

Registration LOCKED

インストールした時に「EVI-NER Activation」って名前のソフト?が一緒にインストールされるんですよ、このシンセ。
名前がアクティベーションって書いてあるから、それだと思って一生クリックしてたんですが解決しない・・。

そして気付きました・・普通にシリアルナンバーが書かれたメールが来ていることに(笑)
迷惑メールに入っちゃってたので気付かなかったのもあるんですが、アクティベーションと書かれたソフトはなんだったのか。

というわけで左側の「SIGNAL OUT」というボタンを押すとこちらの画面が出てきて、
そこにシリアルを全部打ち込むと、演奏が可能になりました!!やったー!!(ここまで3時間)

勝手に勘違いして時間かかっていただけで、本当はめちゃくちゃ簡単でしたね(笑)

STEP
演奏してみる!!

ここまでなかなかしんどかったので、もう音が出るだけで嬉しいです(笑)
まずEWI側の設定は超簡単で、ブレス(CC#2)を出すだけです。

ウィンドシンセでブレスの信号を出せない機種は恐らく存在しないでしょうから、本当に楽ちんですね。
基本的に吹いたら音が出て、ちゃんと音色がウィンドシンセらしく変化します。

プリセットは色々あるんですが、好みだなと思った音はトランペット系の音色ですね。
「IFW」という日本の神々が作ったソフトシンセとどうしても比較してしまいますが、それよりは少しダークなサウンドが多いかなぁと思いました。(あくまでプリセットの音色の話です)
気に入ったのは「EVI-NER」という名前のプリセットですね。(シンセの名前と同じ)
明るいキラキラした音の成分が入っていて気持ちよく吹けます。

シンセ自体にもエフェクトが搭載されているので、DAWの仕組みがよく分からない初心者さんでも、このシンセの画面だけ弄っていれば良いのは楽ですね。
リバーブやディレイも簡単に調節出来ます。(エフェクターの基礎的な知識は必要です)

というわけで、EWIで吹いてみました。
個人的にウィンドシンセって、力を抜いて吹くとちょっとモコモコ(?)してて、力を入れていくとキラキラしていくみたいな音が吹きやすいと思っています。
今回選んだ音色もそんな感じで息の量で音色が気持ちよく変わって楽しいです。
ざっくりとした印象ですが、全体的にどのプリセットもモコモコの分量(?)が多めかなとは思いました。
ちょっとモサい感じなので、チルっぽい感じの曲とか、ダウナーな感じのヒップホップっぽい曲で吹いた時に気持ち良かったです。
よしめめさんにお聞きした感じだと、「EVI(ウィンドシンセの一種)に最適化されてるプリセットだろうから、エンペロープのパラメーターを弄ってみたら?」といったアドバイスも頂いたので、恐らくそこら辺を変えるともっと化けるのかもしれません。
I FWが使い勝手が良いシンセで、プリセットもセンスが良い物ばかりなのであれですが、長く付き合いながら自分用にチューンナップして使うのは良いかもしれませんね。

参考に吹いてみた動画も貼っておきますね。
ジャズとかボサノバとかも吹きやすく感じたので、ボサノバのカラオケに合わせています。
吹き心地はとっても良かったですよ。

EWI5000でプリセット音色「EVI-NER」

総評

どうでしょう。
私は結構好きですね。
15ドルなら何となく持っていても良いかなぁと思う感じでした。
ソフトシンセって実際の機械と違って、パソコンに入れておけばいつでも呼び出せるので、幾らあっても別に困る事はないんですよね(笑)
このシンセでしか出来ない事っていうのが感じられないので、別にこれが必要かと言われると何とも言えないですが・・。
私は、Windows&Cubaseの環境でIFWを使った時にNuRadで謎のエラーが出るので、そういった点では自分としては選択肢の一つとして持っていても良いかなとは思います。

アクティベーションでミスしたのは完全に自分なので、実際はすごく簡単に導入が出来る点も評価高いです!
超お手軽!!サクサク!!お試しあれ!!
海外のサイトでのお買い物は自己責任なので、そこは自分で自分を守って下さいね。

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